チラシの効果測定 -アクセス解析

一般的にチラシの効果測定は、クーポンを付けたり専用の電話番号や専用のランディングページ(LP)を用意することで反応率を調べるケースが多いと思います。

この反応率にアクセス解析ツールから得られたデータを加えることができれば、ユーザーの属性や地域性などを組み合わせた高精度な分析を行うことができます。

チラシからウェブサイトへのアクセス状況を把握するのは難しいと思われていますが、実は少しの工夫でチラシからウェブサイトへのアクセスを計測することができます。

具体的な方法

前述したように「チラシ専用のLP」を用意することでも、チラシ経由のアクセスを解析することができます。

しかし、広告展開がチラシだけであればそれでも良いですが、交通広告やサンプリング、インターネット広告など複数の広告媒体で広告キャンペーンを展開している場合、媒体ごとに専用LPを用意するのは大変です。

そこでオススメしたいのが、ウェブサイトのURL(アドレス)の末尾に固有のパラメータ(文字列)を付け、アクセス解析ツールで判別する方法です。

例えばGoogleアナリティクスであれば、下記のようなパラメータが付いたURLへのアクセスがあった場合、流入元(utm_medium)が「chirashi」、参照元(utm_source)が「qrcode」、広告キャンペーン名(utm_campaign)が「2022winter」と判別し、同じ流入元や参照元ごとにデータをまとめてくれます。

?utm_source=qrcode&utm_medium=chirashi&utm_campaign=2022winter

なお、上記の例は【2022年冬季セール用のチラシに掲載したQRコードからのアクセス】というケースを想定しています。

上記のパラメータが付いたURLにアクセスがあった場合、Googleアナリティクスのレポート画面では下記のように確認することができます。

これによって、2022年冬季セール用のチラシに掲載したQRコードからのアクセスについて、精度の高い効果測定が行えるようになります。

また、この方法であれば広告媒体ごとにLPを用意する必要はありません。さらに、LPではなくウェブサイトへ誘導したい場合でも、チラシ経由のアクセスが他の経路からのアクセスに紛れることがなくなります。

注意点とツール

パラメータの文字列については、綴りのタイプミス等があるとうまく集計されません。
下記のようなページで簡単に作成することができますので、パラメータ作成時には利用されることをオススメしています。

https://ga-dev-tools.web.app/ga4/campaign-url-builder/

なお、現在チラシからウェブサイトへ誘導する際は、QRコードを利用するケースがほとんどかと思います。
QRコードを作成する際は下記のようなサイトが便利です。

https://qr.quel.jp/

補足

この記事は「チラシからウェブページへのアクセス」を念頭に置いていますが、QRコードを使うような媒体であれば名刺やパンフレット、新聞広告、ポスター等、どんな媒体からのアクセスでも同様の方法で解析を行うことができます。

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