子ども向けプログラミング講座の講師を担当しました

2015年9月~10月の間、愛知県瀬戸市のデジタルタワーの足元にある瀬戸デジタルリサーチパークセンターさんで、小学生向けプログラミング講座(全8回)の講師を担当させてもらいました。

講座を振りかえって苦労した点や気付いたことを、備忘録も兼ねて書いておきます。

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講座の内容について

講座の目的を「プログラミングに使える論理的思考を身につけること」と設定して、教材はCode Studio のコース2を使用しました。

カリキュラムについては「初日はイントロダクション」「最終日は作品発表」など、おおまかな流れは決めましたが、基本的には各生徒のペースで進行してもらって、わからない時やつまづいた時に随時質問してもらう自習スタイルで進めていくことにしました。

 

開講までの準備など

Code Studioの各ステージのスクリーンショットにヒントをつけて、30ページほどのテキストを制作しました。また、テキストとは別に最終日の作品発表用に「アイデアシート」や「発表シート」を制作して、その都度配布しました。

Code Studioはまだ日本語化されていない部分が多いので、日本語化プロジェクトを少し手伝ってできるだけ日本語訳をつけるようにしました。

その他にも、小学生との接し方や講座の進め方について、元小学校教師の親戚に相談をしてアドバイスをもらいました。

 

苦労した点、今後の課題

言語の問題

上にも書きましたが、Code Studioはまだ日本語化されていない部分が多く、各ステージのイントロ動画など日本語化したくてもできない部分や、おかしな日本語訳についての対応に悩みました。

日本語についても、生徒によってはまだ学校で習っていない漢字があったりするので、テキストについては漢字に全てルビを振るようにしました。

小学生特有(?)の問題

大人向けの講座ではなかなか考えられないですが、テキストを家に忘れてきたり、反対に会場に忘れて帰る生徒がよくいました。

講義中、プログラミングに飽きた子たちが走り回って、収集がつかなくなることがありました。

進行スピードの問題

生徒によって進行スピードが大きく違うのと、家でもコースを進めてくる子・進めてこない子がいたので、途中で進行具合に大きな差が出てしまいました。

スピードが速い子には他のコースをやってもらったりしましたが、正直間延びした感は否めません。一方で、想定していたカリキュラム通りの進行スピードの生徒もいたので、今後どうするかは悩ましいところです。

 

気付き

これは想定をしていましたが、子どもたちは好きなことに対する集中力・吸収力は半端ないです。先述の「家でもコースを進めてくる子」も宿題を出したわけではなく、「家でもやっていい?」と生徒の方から聞いてきました。

自習スタイルとはいえ「何も言ってこないから」とほったらかしにしてしまうと、講座に取り組む熱意が下がったり、信頼関係が作りにくくなったりしました。
それに気づいてからは、こちらから積極的に声をかけるようにして、ひとりずつしっかりと時間をとってあげることで、集中して講座やプログラミングに取り組んでくれるようになりました。

進行スピードについては、週イチの講座ではなく、Tech Kids Campのイベントのように「2~3日間で一気に」というスタイルにした方が調整しやすいかもしれません。
(Tech Kids Campへのリンクを貼って気付きましたが、名古屋校のスクールが開講されるようですね)

最終日にはみんなの前でひとりずつ作品発表をしてもらいました。
もちろん大人のように上手に発表はできませんが、みんな緊張しながらも頑張って発表してくれて、こちらとしてはとても嬉しかったです。
発表前に書いてもらった「発表シート」の記入項目や書き方の指導については改善の余地がありそうです。
なお、この日はちょうどハロウィンだったので、お菓子を配ったところ大変盛り上がりました。

 

生徒たちの作品

生徒たちが作った作品の一部です。
クリックすると実際にゲームをプレイすることができます。
作中に「ばか」だの「しね」だのといった言葉が出てきたりしますが、男子小学生が作ったものですので、笑ってご容赦を。

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